病院のご紹介
大阪府がん診療拠点病院
大阪府がん診療拠点病院
当院は2011年(平成23年)4月に初めて、「大阪府がん診療拠点病院」として指定され、その後も指定更新されております。
大阪府がん診療拠点病院とは、専門的ながん診療機能の充実とがん医療水準の向上を図ることを目的として大阪府が創設している制度に基づくもので、「5大がん(肺がん、胃がん、肝がん、大腸がん、乳がん)」を診療する病院として、診療体制や診療機能等についての審査を経て指定されるものです。
当院は、「大阪府がん対策推進条例」に基づき、以下の項目に積極的に取り組み、大阪府がん診療拠点病院として、専門的ながん診療機能の充実により、患者さまに信頼される適切ながん医療を提供し、地域医療に貢献してまいります。
がん予防の促進(第6条)がんの予防のための普及活動
当院では、地域にお住まいの方々を対象に、病気の予防や最新の治療法などをご紹介する講演会を毎月1回開催しております。
- (同条)敷地内禁煙の義務化
- 当院では、健康増進法の趣旨を踏まえ、平成19年4月より、病院敷地内を全面的に禁煙としています。また、当院では、呼吸器内科おいて禁煙外来(水曜午後)を設置しており、禁煙サポートプログラムにより患者さんの禁煙支援を行うとともに、呼吸器教室を実施し、患者さんへの禁煙啓蒙を図っています。
緩和ケアの推進(第9条)緩和ケアの啓発活動
当院では、多職種が協働して患者さんに対応する緩和ケアチームとして、がんの患者さんの身体的・精神的な諸症状の緩和を図るために活動しています。チームは、医師、看護師、薬剤師、理学療法士、医療福祉相談員から構成され、患者さんやご家族が抱えるさまざまな問題解決に向けて支援します。具体的には、メンバーによる週1回の緩和ケア外来診療および入院患者さんのラウンドに加えて、カンファレンスを開催して、がん患者さんに関する症状緩和、また在宅療養や退院調整について検討を行っています。
また、当院では、毎週木曜日午後に緩和ケア外来を設置しております。がんによる痛みやその他(吐き気、身体のだるさ、食欲低下など)の身体的なつらさや、不安・抑うつ・不眠などの精神的なつらさのほか、在宅療養に関することなどの相談をお受けします。緩和ケア外来では、医師の診察後、詳しい内容について緩和ケア認定看護師がお伺いします。なお、平成29年11月より緩和ケア病棟が開設され、基本的緩和ケアで対処困難な方には、ご入院いただくことも可能です。
女性に特有のがん対策の推進
(第11条)がんにかかりやすい年齢を考慮したがんの予防に関する正しい知識の普及啓発、情報発信女性に特有のがんのうち、乳がんについては、大阪市乳がん検診(マンモグラフィ検査)の実施機関として、女性技師が担当しております。また、乳がんは早期発見すれば治る確率の高いがんであるため、オリジナルポスターを作成し、乳がん検診の受診率向上に向けて取り組んでいます。
また、20歳代から30歳代に増加している子宮頸がんについては、当院では予防ワクチン(HPVワクチン)の接種を行っています。診療ガイドラインによれば、最もワクチン接種を推奨されるのは10~14歳の女性で、次に15~26歳の女性です。また、45歳以下の女性も対象となっております。なお、小・中・高校生(小学6年生(12歳相当)~高校1年生(16歳相当))については、予防ワクチン接種費用の公費助成があります。(詳しくは、大阪市等のホームページをご確認下さい。)
がん登録の推進(第14条)院内がん登録の推進
当院では、院内がん登録の専従職員を配置し、厚生労働省指定の「院内がん登録標準登録様式」に基づいた院内がん登録に取り組んでいます。また、収集したデータは大阪府がん登録事業へと提出しています。
- 2022年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/682KB)
- 2021年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/510KB)
- 2020年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/674KB)
- 2019年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/615KB)
- 2018年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/546KB)
- 2017年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/246KB)
- 2016年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/223KB)
- 2015年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/223KB)
- 2014年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/229KB)
- 2013年分 大阪鉄道病院がん登録データはこちら(PDF/490KB)
患者・家族支援(第16条)がん患者リハビリテーション体制の整備
がん患者さんが手術や放射線治療、化学療法等の治療を受けられる際、これらの治療による合併症や機能障害を生じることがあり、治療前後の早期からリハビリテーションを行うことにより機能低下を最小限に抑え早期回復を図るため、がん治療のために入院している患者さんに対して、必要に応じて、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がリハビリテーションを行っています。
- (同条)セカンドオピニオン相談体制の充実
- 当院では、セカンドオピニオンを求める患者さんやご家族に、当院の専門医が他の医療機関の診療に関する資料に基づき面談し、現在の治療方針等について意見を提示する「セカンドオピニオン外来」を実施しています。ご希望の方は、申込書のほか、現在受診中の医療機関からの診療に関する資料を当院セカンドオピニオン相談窓口へご提出ください。 当院の専門医があらかじめその資料を検討し、後日の面談においてご説明いたします。なお、セカンドオピニオン外来は予約制で実施します。(申込当日は面談できません。)