病院紹介
外来化学療法センター
化学療法とは
抗がん剤を用いたがん薬物療法(化学療法)は、手術療法、放射線療法と並ぶ、がんに対する3大治療の1つです。
化学療法は年々新しい薬剤の開発が進み、がんと診断されても長期生存が可能となっています。
治療の発展と共に、副作用をコントロールする薬剤もどんどん開発され、患者さんは家事や仕事など普段の生活を続けながら治療が受けられるようになりました。
化学療法は長期にわたることが多く、患者さん自身の生活の質を高めるために、近年、治療の場は入 院から外来通院へと移行してきています。
当院でも化学療法センターが開設され、治療効果の高い標準治療を外来で受けられるよう体制を整えています。
化学療法センターの概要
大阪鉄道病院では、外来通院でも安全に化学療法を受けていただけるよう、
2009年10月より「化学療法センター」を開設しています。同センターには、11台のリクライニングチェアを配置し、
安全・安楽に化学療法治療を受けていただけるよう配慮しています。
また、当院は専任の医師・看護師・薬剤師が院内に常時1人以上配置されています。
化学療法中の血管外漏出や過敏症等の副作用等については院内マニュアルを作成し対応しています。
患者さんからの緊急の電話相談等24時間対応できる連絡体制も整備されています。
入院に関しても、緊急時に患者さんが対応できる体制が確保されており、他の保険医療機関との連携による入院体制も整備されています。
・連携保健機関:あべの松井クリニック
専門職が連携し、高度なチーム医療を提供します
当院で実施される化学療法の治療内容(レジメン)の妥当性を評価・承認するため、委員会を開催しています。 この委員会は化学療法に携わる各診療科の医師の代表者、業務に携わる看護師、薬剤師及び必要に応じてその他の職種から構成されており、 患者さんに安心して治療を受けていただけるような体制づくりを務めています。
- 医師の役割
- 各診療科の医師は、患者さん・ご家族と相談のうえで科学的根拠に基づいた治療を選択します。 化学療法当日は、患者さんの体調を確認したうえで、投与実施の可否を判断し、治療の効果、 副作用の状況などを確認しながら、治療方法を適宜調整します。
- 看護師の役割
- 外来化学療法センターの看護師は、安心・安全に点滴治療が受けられるように管理するのはもちろんのこと、 患者さん自身で副作用を自己管理していくための相談やアドバイスを行っています。 また、地域連携室、緩和ケアチームとも連携を取りながらサポートしています。
- 薬剤師の役割
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抗がん剤治療を受けられる患者さんのお薬は薬剤師が混合調製しています。
抗がん剤の調製には安全キャビネットと閉鎖式薬物混合システムを導入し薬剤師をはじめ医療スタッフ・周辺環境の安全対策に取り組み、 正確に調製を行っています。
投与量・投与間隔など、内服薬についても服用期間・休薬期間などの確認も行っています。
また、がん化学療法を開始される患者さんやご家族に対して主治医の依頼により投与スケジュール、薬の効果、 予想される副作用を説明し、投与開始後も副作用のフォローを行っています。対象の患者さんには診察前に面談を行い、 主治医に情報共有を行っています(薬剤師外来)。
- 栄養士の役割
- 管理栄養士は、患者さんの栄養状態の維持・向上のため、食べる事の妨げとなる様々な症状に対する食事の工夫や対策をご提案し、栄養サポートを行います。
外来化学療法の流れ
外来治療の日程が決定した後に、事前に治療内容や注意事項等を看護師からご案内する「化学療法センターオリエンテーション」を行います。
当日の流れ
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再来受付・採血
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体重測定・問診・血圧測定
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薬剤師外来(対象患者さんのみ)
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各診療科受付
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医師の診察
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化学療法センター受付
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抗がん剤の調製
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治療開始・投与管理
- 日常生活の相談など
- 治療中に薬剤の説明
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治療終了
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会計・帰宅