部門
薬剤部保険薬局の方へ
薬薬連携のご紹介
「平成27年度大阪鉄道病院方針に基づく自部門の考動計画」の中における地域連携の強化として「門前薬局と連携強化による適切な情報提供の実施」、「保険薬局との疑義照会を介した連携強化」を取り組み課題として掲げ、2015(平成27)年7月から保険薬局の方々と協働しています。
そして「薬薬連携推進の会」を立ち上げ、顔の見える関係をつくり、各種課題の解決に向けて取り組んでいます。
「薬薬連携推進の会」主に以下の形式で、適宜開催しています。
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- コアメンバー会議(薬剤師会の会長・副会長、病院長、薬剤部長、副薬剤部長、薬剤師等)
- 症例検討会議(門前薬局、阿倍野区薬剤師会会長、薬剤師等)
この他、保険薬局の方々だけでなく、地域医療機関の医師の方々とも連携を取り、よりよい医療を提供するための研修会等を行っています。
疑義照会簡素化プロトコル
薬剤師による疑義照会は医薬品の適正使用上、薬剤師法に基づく極めて重要な業務です。最近では、患者さん個々の病状や検査値を勘案した疑義照会・処方提案も推奨され、その件数も増えています。一方では、形式的な疑義照会はそれ以上に多くあり、保険薬局からの疑義照会により処方医師に負担をかけている場合も多々あると存じます。
そこで当院でも、平成22年4月30日付 厚生労働省医政局長通知「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」を踏まえ、プロトコルに基づく薬物治療管理の一環として、調剤上の典型的な変更に伴う疑義照会を減らし、患者への薬学的ケアの充実および処方医師の負担軽減を図ることを目的に「院外処方せんにおける疑義照会簡素化のプロトコル」を運用しています。
本プロトコルを適正に運用するために、開始にあたってはプロトコルの趣旨や各項目の詳細について当院担当者からの説明をお聞きいただいた上で、確認書を交わすことを必須条件としております。本取り組みへの参画を希望される薬剤師会は、当院薬剤部までご連絡ください。
また、プロトコルに則り、変更した内容につきましては、トレーシングレポートを使用して当院薬剤部にFAXでご連絡ください。
服薬情報提供書(トレーシングレポート)(PDF/114KB)
※注意:トレーシングレポートは疑義照会用紙ではありません。詳細は下記PDFをご参照ください。
問い合わせ先
連絡先 | 薬剤部 |
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受付時間 | 月曜日~金曜日(土・日・祝日を除く) 午前8時30分~午後5時 |
TEL | 06-6628-2221(代表) |
FAX | 06-6628-2284(薬剤部直通) |
調剤内規
がん化学療法における保険薬局との連携について
2人に1人はがんに罹患する時代といわれる昨今、当院でも多くの患者さんが治療を受けられています。がん化学療法には内服薬や注射薬、それらを組み合わせた治療法など多岐に渡るレジメン(治療計画)が存在します。
薬薬連携では、情報・知識の共有化が必要と考え、下記のような取り組みを行っています。
- お薬手帳にレジメン内容を記載
- 当院ホームページ上で詳細なレジメン内容を開示
- 薬薬連携セミナーを開催し、薬剤情報・知識の共有
また、内服薬のみで治療されている患者さんにつきましてはレジメン登録はなく、保険薬局の先生方に薬剤説明をお願いしています。その際、下記の連携シートを用いて情報共有を行っています(2016年11月現在、外科患者さんの院外処方のみ対象)。説明終了後、連携シートに説明内容や患者さんの理解度について記入し、病院へ返信して頂くことで、情報の共有化に努めています。
がん治療が複雑化・高度化する中で、外来通院中の服薬状況や副作用状況などの情報について、処方医師に円滑にフィードバックすることが重要となっています。
副作用の早期発見や重篤化防止に繋げるための取り組みとして、テレフォンフォローアップ時に使用するための抗がん薬(共通)トレーシングレポートを作成しました。従来のトレーシングレポートと異なる点は副作用毎のGrade分類表示を記載している点です。患者さんの副作用モニタリング等にご活用いただき、当院薬剤部へFAXをお願い致します。
また、がん免疫療法に関しては免疫関連有害事象(irAE)に特化したトレーシングレポートを作成しました。免疫チェックポイント阻害薬を使用した治療が始まる際、当院にて患者さんにお渡ししている資料も共有しますので、副作用モニタリングにぜひお役立て下さい。
緩和薬物療法における保険薬局との連携について
緩和薬物療法に関して、鎮痛薬に特化したトレーシングレポートを作成しました。 緩和医療を受けられている方で痛みや副作用により困っていること、治療上の悩みや不安、満足度等を情報共有いただけますと幸いです。
吸入療法における保険薬局との連携について
患者さんの吸入に関する問題を改善していくために、病院と保険薬局の間で「吸入指導連携シート」を使用して情報の共有化を進めています。吸入薬の誤使用や吸入手技の誤認識の未然防止に取り組んでいます。
- 吸入指導連携シートの運用方法
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- 呼吸器内科→患者さん:吸入指導を実施
- 呼吸器内科→保険薬局:「吸入指導連携シート」を発行
- 保険薬局→患者さん:吸入指導を実施(吸入指導連携シートの記載内容を重点的に指導)
- 保険薬局→病院:指導結果を連携シートに記載し病院へFAX
- 呼吸器内科→患者さん:次回受診時に再度吸入指導を実施
必要に応じて「吸入指導連携シート」を再度発行する。
※上記1~5の流れを繰り返す場合もあり
問い合わせ先
連絡先 | 呼吸器内科・薬剤部 |
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受付時間 | 月曜日~金曜日(土・日・祝日を除く) 午前8時30分~午後5時 |
TEL | 06-6628-2221(代表) 呼吸器内科もしくは薬剤部 |
薬薬連携だより(新規採用薬について)
薬薬連携推進の会
大阪鉄道病院では定期的にコアメンバー会議と症例検討会議を開催し、保険薬局の薬剤師と情報共有を図っています。