部門
臨床検査室
臨床検査室のご紹介
臨床検査室は、すべての診療科に関わる様々な検査に携わっており、それらが診療の基礎となっています。正確な検査データを迅速に提供することは、安心で安全な医療環境、円滑な病院業務の遂行、さらには患者サービスの向上に繋がるものと考えています。 信頼される臨床検査室を目指して日々の業務に従事して参ります。
1.検体検査部門
患者さんから採取した材料(血液・尿・便・穿刺液・喀痰など)を検査します。
生化学および血清検査
採血した血液で肝機能(AST・ALT)、腎機能(クレアチニンなど)、 脂質検査(LDL・HDLなど)、血糖値などを測定しています。
また肝炎ウイルス(HBsAg・HCVなど)、腫瘍マーカー(CEA・CA19-9など)、 感染症検査も同時に測定することで迅速に検査しています。
血液検査
血液中の赤血球・白血球・血小板の数を測定し、異常があれば技師が顕微鏡で各細胞を観察し報告しています。
出血傾向か血栓傾向かの指標の凝固線溶系(PT・APTT・FDP・D-ダイマーなど)も検査しています。
輸血検査(輸血管理室)
輸血する際に必要となる血液型検査(ABO式、Rh式)や、 輸血する血液の適合性を確認する検査(不規則抗体検査、交差適合試験)などを実施して、 輸血療法が安全に行えるよう努めています。 また、自己血製剤や末梢血幹細胞の管理業務も実施しています。
一般検査
尿中の成分(糖・蛋白・潜血など)を調べることにより、 糖尿病や腎・尿路系疾患の鑑別とその程度を知るための検査をしています。 また糞便の潜血や寄生虫検査、関節液検査も行っています。
細菌検査
炎症部より採取された検査材料を顕微鏡を用いて細菌の形態を観察した後、 さらに菌を培養することで、菌種の同定、及びどの薬剤が効くかを調べます。
院内検体において薬剤耐性菌が検出された際は、感染対策チームと連携を図り、 感染拡大が起こらないように努めています。
また、新型コロナウイルス遺伝子検査も実施しております。
病理細胞診検査
病理組織標本作製、細胞診標本作製・スクリーニング作業・病理解剖介助を行っています。 術中迅速検査時には良質な標本作成を行うことで、正確な診断が可能となるよう努めています。
また、コンパニオン診断(分子標的薬など、医薬品の効果や副作用を投与前に予測するために行われる検査)については、 検査材料の適否判断等に深く関与し、より適切な検査結果の提供に努めています。
2.生理検査部門(2階画像診断センター)
生理検査部門では、心電図検査(安静時、マスター負荷試験、24時間ホルター心電図等)、 各種超音波検査(腹部、心臓、頸動脈、下肢血管、甲状腺、腎動脈等)、トレッドミル、脳波、 神経伝導検査、筋電図、肺機能検査(肺活量など)、ABI/TBI/PWV検査、24時間ホルター血圧計、 電流知覚閾値検査といった各検査を、医師とともに検査技師が実施しています。
3.生殖医療部門
生殖医療部門では、体外受精専門の技術者である胚培養士が、不妊症の患者さんご夫婦からお預かりした卵子や精子の授精や受精卵の培養を行っています。 一組でも多くの不妊患者さんご夫婦に赤ちゃんが授かるよう、知識や技術を向上するために日々努力しています。
臨床工学室
医療機器管理業務
病院内の生体情報監視装置や生命維持装置などの保守・点検を行い、必要時にすぐに安全に機器が使用できるように管理を行っています。
臨床業務
心臓カテーテル室や手術室では医師の監督のもとペースメーカや麻酔機器の操作、 患者さんのモニタリングなどの立ち合いを行っています。 病棟で行う業務として、持続透析や末梢血幹細胞採取、腹水再静注や人工呼吸器などに携わっています。
所属学会
日本臨床衛生検査技師会、大阪府臨床検査技師会、日本交通医学会、日本輸血細胞治療学会、日本臨床検査自動化学会、 日本検査血液学会、日本臨床微生物学会、日本環境感染学会、日本超音波医学会、日本超音波検査学会、日本心エコー図学会、 日本卵子学会、日本臨床エンブリオロジスト学会、THE INTERNATIONAL ACADEMY OF CYTOLOGY(国際細胞学会)、 日本臨床細胞学会、日本臨床細胞学会大阪府支部会、日本臨床化学会
取得資格
臨床検査技師 | 18名 |
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認定輸血検査技師 | 2名 |
認定血液検査技師 | 1名 |
糖尿病療養指導士 | 1名 |
超音波検査士 | 消化器:7名 循環器:6名 血管:1名 泌尿器:1名 健診:1名 体表:1名 |
血管診療技師 | 2名 |
国際細胞検査士(CTIAC) | 1名 |
細胞検査士(CTJSC) | 3名 |
認定心電図専門士(JHRS) | 1名 |
二級臨床検査士(微生物学) | 1名 |
生殖補助医療胚培養士 | 2名 |
有機溶剤作業主任者 | 2名 |
特定化学物質および四アルキル鉛等作業主任者 | 3名 |
緊急臨床検査士 | 2名 |
認定一般検査技師 | 1名 |
認定尿沈渣検査技師 | 1名 |
米国臨床検査技師 | 1名 |