研修内容

研修期間

原則として2年とする。その内1年以上は当院で研修を行う。

臨床研修を行う分野・診療科

オリエンテーション

研修開始時に行う。プログラムの説明、医療倫理、医療関連行為の理解、患者とのコミュニケーション、医療安全管理、多職種連携・チーム医療、地域連携、自己研鑽などに関する内容を含む。

必修分野

内科は24週以上、外科・小児科・産婦人科・精神科・地域医療はそれぞれ4週以上の研修を必修とする。内科は当院の6診療科(呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、血液内科、糖尿病・代謝内科、脳神経内科)から希望の科を選択し基本4週ないし8週ずつ研修する。小児科は協力医療機関である松下記念病院で4週、産婦人科は当院と大阪医科薬科大学病院で2週ずつ、精神科は当院とさやま病院/阪南病院で2週ずつ研修する。地域医療研修は2年次に行い、地域ケア病棟・医療療養病棟を持つベルピアノ病院で2週、近隣の医療機関で1週、へき地の医療機関で1週研修する。
救急12週は、当院における麻酔科研修4週、大阪警察病院におけるER研修8週で構成する。一般外来はローテートを行っている内科、外科、地域医療の協力施設で行う。専門外来や救急外来を除く外来で初診患者の診察を担当する。ブロック研修(または平行研修)で最低4週、可能なかぎり8週の研修を目指す。

《1年次》
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
内科 麻酔 ER 外科 選択
《2年次》
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
地域 精神 産婦 小児 選択

選択分野

必修分野の所定の研修以外の期間には、指導医が在籍する診療科であれば自由に選択することができる。選択可能な診療科としては整形外科、泌尿器科、皮膚科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、眼科、緩和ケア内科、リハビリテーション科の他、内科各科・外科、ER(大阪警察病院:2年次4週)が含まれる。

夜間・休日の宿直

協力施設での研修期間を除き、指導医・上級医とともに副直として月3回程度従事する。

各種講習会、研修、委員会など

全研修期間を通して以下の講習会、研修、委員会、業務への参加が必須である。

  1. 合同シミュレータ研修
  2. 外科縫合結紮講習会
  3. 中心静脈カテーテル挿入講習会
  4. 整形外科救急対応講習会
  5. ACLS講習会
  6. 感染対策・医療安全に関する講習会(セミナー)、委員会
  7. ACP講習会
  8. 緩和ケア研修会
  9. 虐待研修
  10. 臨床病理検討会
  11. 臨床研修管理委員会
  12. 予防接種業務
  13. 診療領域・職種横断的チーム活動(感染制御、緩和ケア、栄養サポート、認知症ケア、リエゾン、退院支援、倫理カンファレンスなど)

経験すべき疾病・病態

外来又は病棟において、下記の症候を呈する患者について、病歴、身体所見、簡単な検査所見に基づく臨床 推論と、病態を考慮した初期対応を行う。
ショック、体重減少・るい痩、発疹、黄疸、発熱、もの忘れ、頭痛、めまい、意識障害・失神、けいれん発作、視力障害、胸痛、心停止、呼吸困難、吐血・喀血、下血・血便、嘔気・嘔吐、腹痛、便通異常(下痢・ 便秘)、熱傷・外傷、腰・背部痛、関節痛、運動麻痺・筋力低下、排尿障害(尿失禁・排尿困難)、興奮・ せん妄、抑うつ、成長・発達の障害、妊娠・出産、終末期の症候(29 症候)
経験すべき疾病・病態外来又は病棟において、下記の疾病・病態を有する患者の診療にあたる。
脳血管障害、認知症、急性冠症候群、心不全、大動脈瘤、高血圧、肺癌、肺炎、急性上気道炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性胃腸炎、胃癌、消化性潰瘍、肝炎・肝硬変、胆石症、大腸癌、腎盂腎 炎、尿路結石、腎不全、高エネルギー外傷・骨折、糖尿病、脂質異常症、うつ病、統合失調症、依存症(ニ コチン・アルコール・薬物・病的賭博)(26 疾病・病態)

※経験すべき症候及び経験すべき疾病・病態の研修を行ったことの確認は、日常業務において作成する病歴要 約に基づくこととし、病歴、身体所見、検査所見、アセスメント、プラン(診断、治療、教育)、考察等を含 むこと。
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